コラーゲン注入治療について

真皮にコラーゲンを注入する事で、しわとたるみを、解消する治療となります。
コラーゲンは皮膚の7割を占める物質で、肌にハリと弾力を与えますが、注入されるコラーゲンは、人工的に合成された物となります。
注入する時は、注射程度の痛みしかないですが、アレルギー反応を引き起こす人もいるので、必ず、腕でアレルギー検査をする必要があります。
注入するコラーゲンは、ある程度の硬さがあるので、額や頬などの部分には効果的ではありますが、口元や目じりなどのデリケートゾーンには適していません。
ですが、値段的には他の注入治療より、割安となっています。
注入されたコラーゲンは、体内のコラーゲンに少しずつ吸収され、しわやたるみの治療効果は4~6ヶ月間ほど持続します。

ヒアルロン酸注入治療について

コラーゲン注入の欠点を補うかたちで開発された、しわ・たるみの治療が、今最も普及しているヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸は真皮の基質(ムコ多糖類)と同じ成分で出来ており、人工的に合成された製品が、一般には使用されています。
アレルギーの心配も無く、ゼリー状で柔らかく、デリケートゾーンにも使用できます。
また、術後に麻酔クリームを塗っておけば、痛みもほとんどありません。
その効果は、約3~6ヶ月間ほど持続しますが、少しずつ吸収され水に変化して排出されます。そして、しわ・たるみは元の状態に戻ってしまいます。

ボトックス注入治療について

ヒアルロン酸注入と併用する事によって、より効果を高める、しわ、たるみの治療となります。
ヒアルロン酸は、普段の無表情の時に、見えてしまう、しわに有効ではありますがボトックス注入は、表情筋をマヒさせる、たんぱく質を注射する事によって、表情筋の収縮力を弱める働きがあります。
つまり、笑った時などにできる、しわ(表情しわ)に有効的で、ここ数年アメリカではブームとなっています。
ボトックス注入はアレルギーの心配が無く、痛みに関しても麻酔クリームの効果で、ほとんど感じません。ただ、一つだけ注意したいのは、薬の量です。
人それぞれ薬の効き目が違うので、専門医とよく相談した上で、決定するようにしてください。
しわ、たるみの治療効果は、術後約10日ほどで効果が安定して、約4~6ヶ月間ほど持続します。

フォトスキンセラピー治療について

レーザー治療の他に最近注目されているのが、フォトスキンセラピー治療です。
肌のしみ、特に、そばかす、老人性色素斑に効果的で、小じわやにきびなども改善する治療として、注目されています。
肌の真皮まで届く、強い光(主にIPL光線でレーザーよりは弱い光)を利用して、コラーゲンの増加を促して活力を与え、肌の若返りをはかる治療です。
この治療のメリットは、術後すぐ通常のメイクが可能であり、ケアを特別必要としない事です。
レーザー治療の場合は、肌にかさぶたが出来たり、赤くなったりして、効果を感じるまで、ある程度時間がかかり、術後のケアには気を配る必要があります。
しかし、フォトスキンセラピーであれば、そんな事も無く効果を早く確認する事ができます。
また、痛みもほとんどなく、ケミカルピーリングとの併用も可能なので、相乗効果も期待できます。
10分程度の治療時間が通常なので、ちょっとした時間を、利用して治療する事ができます。 ※数週間に一度5~6回程度を目安すると良いかと思います。

ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸注入治療に関しては、1ページ目で説明させて頂きましたが、ここでは、ヒアルロン酸そのものについて、説明します。
ヒアルロン酸はもともと人の体内にあり、肌のハリを保ったり、関節で潤滑油の働きをしています。
非常に保水力に優れており、1gのヒアルロン酸は6Lもの水分を保持することができるといわれています。このヒアルロン酸が真皮層のコラーゲン組織を保つ働きや水分をしっかりキープしてくれることで、ハリのある肌を保つことができます。
赤ちゃんの肌がみずみずしくて張りがあるのは、ヒアルロン酸を多く含んでいるからですが、体の中のヒアルロン酸濃度は、成長とともに減少していきます。

皮膚の濃度変化としては、40歳後半から加齢とともに減少していくと言われています。ヒアルロン酸は粘弾性物質といわれており、非常に高い粘性(ねばりけ)と弾性(元に戻ろうとする性質)があります。
細胞と細胞の間に多く存在して、水分の保持やクッションのような役割で細胞を守っています。皮膚においては真皮に多く含まれ、ヒアルロン酸を多く含む皮膚は水分が充分保たれる為、表面も潤いを保っていられます。
ヒアルロン酸の少ない皮膚は、皮膚の表面が乾燥しやすくてハリもでなくなってしまいます。