にきびの治療1

薬、ビタミン剤による治療

内服剤による、にきびの治療ではビタミン「A」「B」「C」の3種類やホルモン剤、抗生物質などがあります。塗り薬に関しては、非ステロイド系の塗り薬や抗生物質などがありますが、専門医と相談し、薬の特性をよく理解した上で、使用してください。
特に大切なのは、ビタミンA(ベータカチン)・ビタミンC、それにビタミンB群(特にB2)です。 以下、にきび治療に有効な、ビタミンについてまとめております。
ビタミンAは抗酸化力(体に悪影響な活性酸素に対抗する)が強く、にきびだけでなく、肌あれや老化を防ぐ効果があります。また、お肌の再生(ターンオーバー)にも欠かせない役割をはたしています。

「レバー」「うなぎ」「銀ダラ」「モロヘイヤ」「かぼちゃ」「にんじん」などに、多く含まれています。ビタミンCは、美白効果があり、皮膚に出来たメラニン色素を、排出する働きがあり、コラーゲンを作り出す大切な役目をはたしています。
また、免疫力を高める効果もあり、病気に対しての抵抗力が高まります。「アセロラ」「キウイ」「赤ピーマン」「じゃがいも」などに多く含まれています。
ビタミンB2は、肌や髪を健康に保つ働きがあり、他に脂肪や糖質の代謝をスムーズにしてくれ、 細胞の再生をうながし、にきびが出来にくい状態になります。また、ガンや動脈硬化を抑える働きもあります。牛乳や納豆に多く含まれており、これらのビタミンを摂取する事により、にきびの治療に役立てることができます。

にきびの治療2

ケミカルピーリング治療

酸性の薬品を用いて、表皮の古い角質をはがして、毛穴の詰まりを防ぐので、にきびや、にきび後の治療にも効果があります。
角質をはがすと聞くと、痛みや肌あれを心配される方もいますが、痛みはあまりなく逆に透明感のある“しっとり”とした肌に、生まれ変わります。
これは、古い角質をはがす事で、肌の再生能力が刺激され、再生速度が早くなるからです。 経験豊富な専門医であれば、人それぞれの、にきびの状態に合わせた薬の種類、濃度、塗布時間を考慮して治療してくれますので、肌の弱い方でも安心できる治療法です。
ケミカルピーリング治療で使用する薬は、BHA(脂溶性でサリチル酸が多い)のものと、AHA(水溶性でフルーツ酸、アルファヒドロキシ酸、乳酸が多い)の両方があります。2つの中でいえば「BHA」の方が、肌への刺激が少なく、安心して使用できるといえます。

治療回数は、にきびの状態により、数週間おきに5~15回程度が一般的のようです。
また、ピーリング治療と平行して、ビタミンCをお肌に浸透させる治療である、イオン導入法(ごく微小な電気を利用して、皮膚の奥まで、ビタミンCを浸透させ、単に塗るより数倍の効果がある治療)を行うと、コラーゲンの生成を促して、皮脂を抑制する働きがありますので、にきびの治療効果が向上するといえます。
ここで、注意したい事は、ピーリング治療をしている間は、紫外線対策を特に注意してください。
古い角質をはがして、お肌は無防備の状態になっていますので、術後当日のメイクを避ける事も大事です。